お立ち会いがなくても心を込めて向き合う遺品整理
家族が立ち会わない遺品整理で思うこと
遺品整理の仕事では、ご家族が立ち会ってくださる現場もあれば、
中でも、誰も立ち会わず、鍵だけが手元に渡されて始まる現場は、
玄関を開けた瞬間から、もうそこには誰の声もありません。
生前の暮らしがそのまま止まった空間に一歩踏み込むと、
食卓の上に置きっぱなしの新聞、途中で読みかけの本、
家族が立ち会わない理由はさまざまです。
遠方で来られない方もいれば、
中には、孤独死のように、
私たちは、そうした背景を詮索することはしません。
けれど、「誰かに見送ってほしかっただろうな」
だからこそ、たとえご家族がいなくても、
捨てる前に、一つひとつの品物を確認し、「
写真、通帳、手紙、賞状……。その人の生きてきた証が、
誰にも見られずに終わっていく命があることを、
だからこそ、最後に関わる私たちの手が、せめてその人への「
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