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遺品整理で出会った情熱のコレクション

立ち会い無しの遺品整理で出会った、思わぬコレクション

 

遺品整理の現場では、その方の趣味や生き方がまるごと詰まった空間に出会うことがあります。

特にご家族が立ち会えない現場では、私たちが最初にその「人生の物語」を目にするため、まるで「宝探し」をしているような気持ちになることもあります。

 

先日、遠方にお住まいのご家族から「立ち会い無しでお願いします」というのご依頼がありました。

作業を進めていくと、押し入れの奥から大きなケースがいくつも出てきました。

開けてみると……なんと、見たこともないレトロなカメラや古い硬貨、年代物のおもちゃやフィギュアがずらりと並んでいました。

 

まるで昔の小さな博物館のようで、スタッフ全員が思わず「おおっ!」と声をあげてしまうほど。

昭和の映画ポスターや、今ではほとんど見かけないゼンマイ式のおもちゃもあり、ひとつひとつ手に取るたびに懐かしい気持ちになりました。

 

さらに、クローゼットを整理していると、古いけれど手入れが行き届いたエレキギターやアコースティックギターが数本。

おそらく長年大切にされてきたのでしょう、ケースを開けた瞬間にふわっと木の香りが漂い、まるで持ち主の想いがそこに残っているかのようでした。

 

後日、ご家族にそのことをお伝えしたところ、

「父が若い頃から集めていたんですよ。まさかまだ残っているとは思わなかったです」と驚きと喜びの声をいただきました。

買取できるものも多く、その場で査定を行い、結果的に作業費用の一部をまかなうことができ、ご家族にも大変喜んでいただけました。

 

遺品整理というと、どうしても寂しさがつきものですが、こうして故人の趣味や情熱を知ると、その人の人生がより深く感じられます。

立ち会いがなくても、**「こんなに夢中になれるものがあったんだな」**と温かい気持ちで作業を進めることができました。

 

ひとつひとつの品物には、それぞれに物語があります。

遺品整理とは、単なる片付けではなく、思い出と向き合う大切な作業なのだと、改めて感じた現場でした。

 
 
 
 
 
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